我竜神スザカイザー

”我竜神(がりゅうしん) スザカイザー”とは、須坂市にある八丁鎧塚古墳から蘇った古の戦士であり、”我竜神”という神の存在である。

 

蘇った切っ掛けを作ったのは、スザク国から次元の裂け目からやって来た須坂太郎博士である。スザク国とは、昔に起こった大いなる災い”善光寺地震”によって別の次元に分離してしまった”もう一つの須坂”であり、今も須坂とは同じ場所に存在するが移動するには次元の裂け目からしか往来できない。須坂太郎博士はその次元の裂け目の研究もしており自由に往来できる存在である。

 

また、スザカイザーが蘇った時と同じく、現在の須坂に出現した異形の輩”カソッカー”。

スザク国の衰退の原因を探るべく須坂市にやって来たカソッカー。須坂の発展を目の当たりにしたカソッカーは須坂市の発展こそスザク国の衰退の原因と考え、須坂の過疎化を目論み須坂市民を恐怖感であおり市外へ追い出そうと企んでいる。

だが、それを阻止しようと、日々、カソッカーに立ち向かい須坂市を守護しているのが

”我竜神スザカイザー”である。

異形の始まり

ウシギンチャク、カラスに共通したもの。それは、異形。

なぜスザク国には異形の存在があるのか?

それは、異次元にとばされた"もう1つの須坂"スザク国は閉鎖された国家であり、そこに住む人間もまた閉鎖された状況下で子孫繁栄しなければならない。つまり、時間が経てば立つ程に近親交配が自然に起こり、ついには、スザク国は劣勢遺伝子を持つ人間が多くなってしまった。それを危惧した当時のスザク国の医学博士達は、"人"以外の遺伝子を"人"への混入を試みる事を国王に進言するのであった。

失敗を繰り返しながらも、やがて超遺伝子工学を確立したスザク国は"ヒト"の姿を保ちながら"ヒト"としての国家を発展させていくのである。

だが…時に、異形の"ヒト"が出現する事があった。

普通の"ヒト"とは違い、混入された遺伝子の特徴が極端に、そして顕著に出芽した異形の子が生まれ落ちる時があった。"それ"は時に神の贈り物として扱われた。やがて驚異的な能力を発揮する"それ"は、少しづつ集いながら国内の全ての諍いを納める異形の集団《カソッカー》として、ついには国民から英雄と扱われる事になったのである。

ある時、次元の裂け目を発見したスザク国は、カソッカーをスザク国の軍隊として帰属。そして須坂へカソッカーを潜入させ長期による調査を開始させる。しかし、それは簡単ではなかった。住居の確保は空き家が多い須坂では不自由は無かったが、食料確保は大変難しい問題だった。そこで、異形の更なる身体改造を試み、やがて、どんな動植物も、多少の腐敗した物でも食せるほどの身体、体温調整能力、強靭で強力な肉体へと変化させていくのである…。

しかし、その無理な改造は細胞レベルで自らを壊してしまうようになり、定期的にスザク国に帰還し治療を施さないと肉体は崩れてしまうのである。